2011316
各専門家のコメントは、その時点の情報に基づいています。
SMCで扱うトピックには、科学的な論争が継続中の問題も含まれます。
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原発に関するQ&Aまとめ+

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[Updated 2011/3/19 16:23-JST]

これは、3/15に公開した詳細バージョンです。

3/14までのバージョンと一部の項目は重複しています。

また、最新情報に関するリンクなどは、コチラのページにもありますのでご参照下さい。

3/16-05:00 これまでは適宜の微修正、一日一回の大規模修正を行って来ましたが、メディアに情報が蓄積されたこと、また一部のQ&A項目は古く、実情に合いにくくなっていることから、今後はこのQ&Aページの更新は、基本的にはストップします。

御了承下さい。(別ページでの新記事は作製を続行します)

・3/16-17:15 報道される数値が変動しており、記事中の日付やその時点での数値と対照しないとミスリードを招くことが多く、誤解された質問を頂くことも増えております。

皆さんからの質問を直接受けている、東大原子力系チームとの話し合いの末、「(回答時点での)現状」を解説している一部項目を削除しました。(ログは保存してあります)

・専門家にとっても正確な情報を収集、見地を発信することが困難な状況が続いています。そのため、記事まるごとの転載はお控えください。(リンクや、引用による批評は自由です。)

・状況の変化によって内容が実情に合わなくなる可能性が危惧されるためです。

・原発問題及び関連する健康問題などに関し、専門家の意見を集約してお届けしています。

・現在は「安全性を強調するかたちになっている」というご指摘を頂いております。ご指摘も重く受け止め、随時刷新して参りますので、反論・議論もぜひお寄せ下さい。(コメント欄は一般の方の反論も含め掲載しておりますので、ブログなどにより反論頂き、リンクを貼ることも可能です)

・この文書は、物理学や工学の研究者の協力によって作製・編集されています(作製の経緯に関する詳細は末尾をご覧下さい)。

・本文書の責任は(社)サイエンス・メディア・センターにあります。

 

【原子力工学・物理学・放射線医学等の研究者の方へ】

 最新情報に基づき訂正すべき点、お気付きになった点などがありましたら、お問い合わせフォーム、あるいは inquiry@smc-japan.org で御指摘頂けましたら幸いです。その際には[氏名・ご所属・連絡先]をお書き下さい(情報の確認のみに用い、無断で氏名等を公開することはありません)。

 

【この情報をご利用されるジャーナリスト、一般の方々へ】

 今回のように展開が早く、また情報が限られた状況のなかでは、専門家の意見も必ずしも一致するとは限りません。たとえば原子力工学の専門家のあいだでも意見が分かれることがあります。

 このまとめでは、専門家のあいだの異なる見解も出来るだけ掲載していきます。あらゆるメディア情報と同様に、専門家のあいだで「一致している科学的前提」と「解釈がわかれる科学的判断」を区別してお読み頂けますよう、お願い申し上げます。

 なお、各項目の最後には最終更新日時が記載されています。事態の推移を反映できていない項目もありますので御了承下さい。回答項目で「現時点」などと表現されているのは、最終更新日時の時点です。

 

【目次】

1. 被曝について

2. 原子炉の冷却について

3. ホウ酸について

4. 爆発について

5. 原発の稼働状況等について

6. その他

 

1. 放射線や被曝について

Q1-1. 原発の危機に怯えてすごす状況はいつまで続くのでしょうか.[3/15-00:00]

A. 現状では正確なお答えを提供することはできません。
放出された放射性物質の影響が無視できることが確認されれば、避難指示は解除されると考えられます。ただし、影響の継続期間は、放射性物質がどの程度放出されたかに大きく依存するため、現在、入手できる情報だけでは正確なお答えを提供することは困難です。

 

Q1-2. 放射線とか放射性物質って何でしょうか? よく言われる放射能とは違うのでしょうか? [3/15-00:00]
A. 「放射線」「放射性物質」「放射能」の関係は、「『放射線』を出す物質が『放射性物質』であり、その『放射線』を出す能力のことを『放射能』」と呼びます。分かりやすいように懐中電灯の場合に当てはめると、「懐中電灯そのもの=放射性物質」「光=放射線」「光を出す能力=放射能」に対応します。ただし、通例では「放射性物質」のことを「放射能」と呼ぶ傾向があり。それほど両者の差に神経質になる必要はありません。

 

Q1-3. 報道で出てくるシーベルト、ベクレルなどの単位の意味がわかりません。[3/16-1:05]
A. 新潟県のサイトが良くまとまっているので、こちらをご覧下さい。

新潟県 :放射線や放射能の単位について教えて http://www.pref.niigata.lg.jp/houshasen/1223920896359.html

 

Q1-4. いま現在、報道されている程度の放射線量でも被曝するものなのでしょうか?[3/14-14:00]
A. 放射性の原子が数十〜数百個皮膚に付着しただけで、ガイガーカウンターで被曝が検出されます。今回の被曝程度は分かりませんが、検出感度は非常に高いため、少しの被曝でも検出されます。

 

Q1-8. 外出を控えた方がいい場合,半径何km程度が外出を控える目安となるでしょうか? [3/15-00:00]

A. 知人やインターネットの情報に従うのではなく,最新の情報に基づいている政府・自治体の方針に必ず従ってください.また,状況は変化する可能性がありますので,政府・自治体からの情報の入手は常に行ってください.

 

Q1-9.「外に出ない」ということが防御策となりますか? [3/13-15:00] 
A. 原発の近くに行かないことが第一です。政府の避難指示距離が目安です。そして外気に触れないことです。

 

Q1-10. 20km以上離れれば安全ということですが、外気に触れないというのは、東京でも同様でしょうか。東京在住の人は、肌を露出しての外出は控えるべきでしょうか? [3/16-14:27] 

A. 福島と東京のあいだは200km以上離れています。被曝は風で運ばれる放射性物質によって引き起こされ、遠くなればなるほど放射能は薄まるので、現状は、東京にいる方が無闇に心配することはありません。ただし、政府の発表には注意し、指示が出た場合にはそれに速やかに従ってください。

 

 

Q1-17. 放射性物質の半減期とは何ですか? [3/13-15:00] 

A. 「半減期」とは,放射性物質の量が半分になるまでにかかる時間のことです。この半減期は放射性元素の種類によって、短いものあれば長いものもあります。例えばキセノン137の半減期は3.8分、セシウム137の半減期は30年です。

半減期が短いものはすぐに減ります。ただし、短期的には多くの放射線を出すので、皮膚への接触や吸い込みを極力避けることが必要です。

一方,半減期が長いものは,放射線をほとんど出さずに安定です.ただし,長期的に緩やかに放射線の放出が続くので,影響がないか継続的な調査が必要になると考えられます。

 

Q1-19. 1 時間で放射能が1/100 に落ちるというのが、ちょっと解せません。風向きとかでしょうかね。[3/13-15:00] 
A. 放出されるのは、キセノンやクリプトンなどの希ガスの短寿命放射性同位元素が多いのです。たちまちレベルが落ちたなら、放出は長時間に及ばなかったと推測されます。

 

Q1-20. 第一原発付近の双葉厚生病院にて被曝者が出ているようなのですが? [3/13-15:00] 

A. 第一原子力発電所の北北西4kmあたりのところにある、双葉厚生病院のグラウンドで自衛隊のヘリコプターによる搬送を待っていた三人が被曝したようです。除染(まずは体を洗う)が必要ということは、ここでの被曝とは原発から風で運ばれた放射性同位元素が体に付着しているという意味のようです。

 

Q1-22. 避難するときには何に気を付ければいいでしょうか?(口や鼻をふさぐ,避難所に付いたら服をすべて着替える,etc) [3/15-00:00] 

A. まずは,冷静に行動すること,一人にならないことが大切です.なぜならば,焦って行動するあまり,交通事故を起こしたり,転倒したり,迷子になったりと二次災害が考えられるからです.放射線に対しては,原子力発電所周辺で測定された量が人々の健康に影響を与える量を大きく下回っているので,特別な対策を行う必要は無いと考えます.ですが,被ばくの量をより下げる為に,マスクをするなど対策は効果的です.

 

Q1-23. ヨウ素131による被曝は、どのていど危険ですか? [3/15-00:00] 

A. 今回放出された可能性がある放射性同位元素のうち、ヨウ素131は特に気化しやすく、体内に吸収されると内部被曝を起こすのは確かです。そのため対応策の話が多く出ていますが、ヨウ素131は、一般的な甲状腺治療にも使われている核種でもあり、治療に用いられる程度の量では甲状腺がん増加の報告はありません。[最終更新:3/13-13:00]

 

Q1-24. 市販のヨウ素を含む薬品は被曝の対策になりますか?[3/13-15:00] 

A. 専用に作られた「安定ヨウ素製剤」以外は、もともと飲むために作られたものではないので効果は期待できず、それどころか健康被害の可能性がありますので、飲まないで下さい。下記のページの「安定ヨウ素剤以外を服用することは危険です」もご覧下さい。

http://smc-japan.sakura.ne.jp/?p=750

 

Q1-25. 政府が対策として配布するというヨード剤とは何でしょうか?どこで入手できるのでしょうか?いつどのように使えばいいのでしょうか?
A1. ヨード剤とはヨウ素が含まれる薬剤(安定ヨウ素製剤)のことです。周辺住民が退避し集合した場所等において、ヨード剤を服用することとされています。配布後、対象者は直ちに服用するものとし、服用回数は副作用を考慮し、原則1日1回とされています。
A2. 原子炉から万が一、核分裂生成物質が放出された場合、放射性ヨウ素(ヨウ素-131)は、最も多く含まれる放射性物質の一つです。また、気体であるため大気中に広範囲に拡散しやすい上、呼吸や飲食により体内に摂取された場合に臓器内に吸収されやすいため、内部被ばくを起こす可能性もある物質です。放射性ヨウ素が甲状腺に溜まり、結果として甲状腺がんを誘発する恐れもあります。

内部被ばくを防ぐ方法として、被ばくする前に放射性ではないヨウ素(ヨウ素-127)を十分に服用し、それ以上のヨウ素を体が吸収しないようにさせることが効果的です。こうすることにより、呼吸や飲食によって放射性のヨウ素-131が体内に入っても、臓器内には吸収されず、内部被ばくの量を減らすことができます。
[参考リンク]
原子力災害時における安定ヨウ素剤予防服用の考え方について,原子力安全委員会 http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf
[関連リンク]
http://www.geocities.co.jp/wallstreet/1795/datugenpatu/991226yousozai.html
http://www.nuketext.org/manual.html#qanda
http://www.med.nagasaki-u.ac.jp/interna_heal_j/isotope.html
http://www.fda.gov/Drugs/EmergencyPreparedness/BioterrorismandDrugPreparedness/ucm133711.htm
 

Q1-26. 放射線量レベルごとの危険度や体への影響(例:http://is.gd/193HP7)とガイガーカウンターのcpmが何μSvにあたるのか(例:http://is.gd/193HP7) をQ&Aにのせることはできませんか?[3/16-05:00] 

A.1 放射線の種類や当たり方にも影響されるため,簡便なガイガーカウンターのみから正確な被曝線量が何μSvにあたるのかを求めることはできません.また、不本意なリスク予測に使用されてしまう危険があり、誤解を生む元にもなりますので、特定個人の被曝線量を求める事はやってはいけないことと言われています。

以下に少し詳しく説明します.

<ガイガーカウンターの特徴>

ガイガーカウンターは放射線の数を測定するだけの簡易的な検出器です。服や手足に付着した放射性物質から出た放射線を検出しただけで人体がどれくらい被曝したかを求める事は、大きな不確実さを伴うため、ガイガーカウンターの値だけでは被ばく線量を求める事は行えません。

<被曝線量の考え方>

また、以下は少し学術的に厳密な話をします。

基本的に、その人個人の被曝線量を求める事はやってはいけないと言われています。(学会内でも理解出来ている人は少数ですので、皆様にご理解していただくのは難しいと思いますが記述致します)

理由は、不本意なリスク予測に使用されてしまう危険があるためです。安易に発がんリスク等が評価されることがありますが、その人の将来の発ガンリスクを求める事などそもそも極めて困難です。

<放射線の健康への影響>

放射線の健康影響において、一つ基準となるのは100ミリシーベルト(mSv)です。100ミリシーベルト以下なら、短期間の実際的な影響は見られていません。

(例えば,http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/ray/ray_type/ray_type.htmlなどを参照)

それ以下の場合は「少量なので、ただちに健康に影響が出る放射線の量ではない」という言葉が,最も適切であると考えます。

 

A2. 補足します。放射線総合医学研究所の解説(http://www.nirs.go.jp/information/info.php?116)によると、100,000cpm(双葉避難所で避難住民の靴から測定された値)は、核種をヨウ素131と想定するなどいくつかの仮定のもとでは、皮膚障害が出るとされる値に比べ、数千分の1程度の全く問題のない値です。

 

2. 原子炉の冷却について

Q2-1. 「原子炉の冷却機能が失われた」とはどのような状態なのでしょうか?[3/14-18:00]

A. 原子炉、特に燃料の部分を十分に冷やせなくなった状態を言います。原子力発電所では、核燃料から発生する熱(エネルギー)を、水などを循環させることで取り出して発電しています。冷却機能の喪失とは、冷却材(水)の循環を正常に行うことができなくなったなど、燃料を冷やすことができなくなった状態のことです。 

 

Q2-2. (冷却に用いるのは)真水でなく海水で問題ないのでしょうか?[3/19-16:20]

A1. 原子炉配管は「純水」を使いますが、今は冷却の方がはるかに重要です。純水を使っていたのは主にメンテナンス期間を伸ばしてコストを下げる為です。この炉をまた使うということは考えられないとおもいます。

A2(技術者の方より): これは違います。原発の通常運転時には純水を使わないと危険だからです。純水を使わないと危険なのは、火力発電所でも全く同じです。コストを考えたら、純水製造も金がかかります。当初は今後の運転再開のことを考えて純水を使用しましたが、原発内の純水製造装置も止まっており水の供給が逼迫しました。また、注水してもどんどん蒸発しますから大量に水が必要です。ですから冷却するためには海水を使わざるを得なくなったというのが実情です。今はとにかく冷却するのが先決ですから。今後これらの原子炉を使うか使わないかは、現時点で判断できることではありません。 

 

Q2-3. 「純水」でないとどのような問題があるのでしょうか?

A. 簡単に言うと、配管が錆びて、穴が開いて、放射能が漏れます。だから原子炉の冷却水は通常は純水です。今はそんなこと言っていられる状況でないので、とにかく海水で冷却が必要なのです。

A2(技術者の方より): 錆よりも「スケール」を付着させないためです。スケールとは水に含まれるカルシウム等のミネラルが配管等の内側に固着したものです。原子炉とは、熱源が原子力といううだけでボイラーと一緒です。原発に限らず、火力発電所や蒸気を扱うプラントでは必ず純水を使います。

 原子力発電は原子力の熱で水を沸騰させて250度前後の高温高圧の蒸気にし、その力でタービンを回して発電機を回します。カルシウム等を含んだ水を使うと配管等の内側にどんどんスケールがたまり、熱交換効率が悪くなるとともに配管が目詰まりします。熱交換効率が悪くなれば熱の供給側の温度は上昇し、配管が詰まれば圧力が上昇します。そうすれば爆発が起こることがおわかりになると思います。

 

Q2-4. 錆びて穴が空くという事態は、今すぐに生じ得る問題ではないと考えてよいのでしょうか?海水を入れた装置を今後使わなければ問題ないということですか? [3/13-13:00]

A. 「長期運転するうちに穴があく危険が」という意味です。今は冷却することが先決です。

 

Q2-5. アメリカから援助船が向かっていますが純水を得られる手だては有るのでしょうか? [3/13-13:00]

A. 「いま」冷やすことが必要です。格納容器をホウ酸入海水で満たして、冷却しきることが大事です。

 

Q2-6. そもそも地震直後に運転停止はなぜできないのでしょうか? [3/13-13:00]

A. 「運転」は停止しています。制御棒を入れ、核分裂連鎖反応は止まっています。しかし、核分裂で生じた放射性同位元素が燃料棒にあるので、その崩壊熱で温度が上昇しますから、冷やす必要があるのです。

 

Q2-10. 冷却水がどこかから漏れていたということは、海水を入れてもどこかから漏れてしまい、満たすことができないと思うのですが。だからこそ、圧力容器ではなく格納容器ごと満たそう、ということでしょうか? [3/13-13:00]

A. 確かな回答が出来るだけの情報がありません。「漏れていた」といいうのは、水面低下データにもとづく推測です。

 

Q2-11. 冷却水の循環が止まった結果沸騰して水蒸気になった可能性はあるのでしょうか。 [3/16-05:00]

A. 水を圧縮しても体積は減らないので、水蒸気圧力上昇で水面が大きく下がることはありません。やはり水がどこかから失われたと考えるのが妥当だと思います。

A. 訂正します。結論から言うと沸騰は起きています。冷却水が沸騰することで水面が下がり、同時に圧力が上昇するという問題が起きていると考えられます。

ここでは沸騰について絞って説明します。

そもそも原子力、火力などの蒸気発電施設は、水蒸気でタービンを回して発電します。福島第一で採用されている沸騰水型原子炉(BWRと略されます)は、通常の運転時には炉心で冷却水を沸騰させ、蒸気を発生させています。その冷却水が循環することで燃料を除熱するため、沸騰が起きていても燃料の温度上昇は抑制さ れます。その結果、炉内の圧力は一定に抑えられています。

緊急停止時は最初沸騰が生じていますが、炉内の水が循環していれば燃料は冷却され、次第に沸騰は収まっていきます。

しかし現在は炉内の水の循環ができないため、冷却が十分に行えていません。冷却水の沸騰・水蒸気の発生が続き,圧力の上昇と水位の低下を招いてしまいました。そのため、格納容器と圧力容器の圧力を下げ、海水で満たして燃料を冷却する作業を行っているところです。したがって、沸騰が起き続けている炉心に海水を加え続けて冷却している、とも言えます。

 

Q2-12. 原子炉に注入した水は,その後どのようにして廃棄するのでしょうか?周囲の環境を汚染する懸念はないのでしょうか? [3/14-18:00]

A. 廃液は一般的には放射能が減衰するまで十分に時間をおいた後、放射線の量の高くないものはフィルターを通してから廃棄します.放射線の量の高いものは煮沸することで,放射性物質を固形物の形で取り除いてから廃棄します.しかし,今回は注水される水量が非常に大きいものですので、どのような処理が最終的に採用されるかはわかりません。

 

Q2-14. 原子炉が完全に停止するのはどういう状態でしょうか。燃料棒がある限り冷却は続ける必要があるのでしょうか。 [3/15-00:00] 

A. 「完全に停止」の定義は明確ではなく、何を「完全な停止」とするかにより説明が異なります。

例えば,「自動停止」と報道で言っているときの停止は,核燃料中のウラン等の連鎖的な核反応が止まっている状態を指していると考えられます。これは地震直後に自動的に達成されています。

しかし、この自動停止後にも、原子炉は完全に停止しているとは言えません。その原因は「崩壊熱」というものにあります。原子炉が自動停止したときに、連鎖的な核分裂は止まりますが(運転停止)。核分裂生成物(核分裂によって生じる物質)が既に発生しているため、その崩壊によって熱が生成されます(外部リンク参照)。

これを崩壊熱と言います。燃料の状態等にもよりますが,その発生する崩壊熱の量は原子炉の出力と比較して、運転停止1秒後で12分の1程度、1日後で200分の1程度、1週間後で800分の1程度に減少していきます(米国原子力学会の下部委員会ANS-5による:1968年)。そのため、この崩壊熱が大きいとき、つまり運転停止直後には、大きな冷却機能が必要になります。また、長期的にも冷却機能への要求は下がっていきますが何らかの冷却は必要であり、例えば原子炉の通常の使用済み燃料の場合は、取り出した後に水中で保管されることになります。

 

Q2-16. 冷却装置が一斉に壊れたのはなぜなのでしょうか。ポンプが壊れ、ディーゼル発電機が使えないのはどうしてでしょうか。一つ壊れたらもう予備はないのですか。また、福島第一原発ではすべての原子炉の冷却装置が一斉に同じ壊れ方をしたように報じられていますが、なぜそのようなことが起きたのでしょうかか。
A. 想定を超えた地震や津波の影響があるものと推察されますが、現在のところ、福島第一原子力発電所の内部で具体的にどのような不具合が起きているのか詳しい情報がないため、明確に回答することはできません。
その上で、より一般的な事項について以下に何点か補足します。
原子力発電所では、緊急時冷却系やディーゼル発電機をはじめとする安全上重要な機器については複数個(通常は2-3個)設置されており、仮にそのうちの1つが故障して動かなかった場合でも、残りの機器が正常に作動することにより原子炉を安全に停止し冷却できる仕組みになっています。今回、福島第一原子力発電所でどういった事態が発生し現在の状況に至っているのか詳しい情報が発表されていないため、確かな回答をすることはできませんが、全ての冷却系やディーゼル発電機が動作しない背景には、想定を超えた地震や津波による関連施設への被害があるものと推測されます。

 

 

3. ホウ酸について

中性子捕獲に有効なのは質量数10のホウ素原子核です。ホウ酸はホウ素を含む水溶性の物質。これを海水に混ぜて、冷却水として原子炉に注入しています。[3/13-13:00]

 

Q3-1. ホウ酸には、どのような効果があるのでしょうか?[3/13-13:00]

A1. 原子炉内で中性子を吸収するのに有効です。一応、制御棒は入っていますが、燃料が制御棒の守備範囲の外に出てしまった場合、ホウ素を入れておけば核分裂の連鎖反応が始まるリスクを抑えられると考えられます。

A2. ホウ素(原子記号:B)は核分裂反応の維持に必要な中性子を吸収する性質を有します.ホウ酸(H3BO3)はこのホウ素を含む水溶性の物質です.現在,福島第一原子力発電所1号機ではこれを海水に混ぜて,冷却水の代わりとして原子炉に注入しています.通常では,核分裂連鎖反応を抑える役割は主に制御棒が担っていますが,今回は燃料の一部が溶けている可能性があります.燃料が溶けて炉心の形が変ると再び臨界になる可能性がありますので,念のためホウ酸を注入しているものと考えられます。

 

Q3-2. 海水・ホウ酸投入ということは、事態が収まった後も炉をつかえなくなるということでしょうか?[3/13-13:00]

A1. 燃料棒が破損していることは明らかなので、事態が収まったらすぐに運転再開などということはあり得ません。

A2. 現状を見る限りは、廃炉になる可能性があります。

 

4. 爆発について

Q4-6. 水素爆発というのは水爆のことですか? [3/14-14:43] 

A. 水素爆発は、「水爆」と略される「水素爆弾」とは全く別のもので、単に「水素と酸素が混ざった気体が着火・爆発して水ができる」化学現象のことです。この化学反応じたいで放射線は出ません。

 

Q4-7. メルトダウンと炉心溶融は完全に同じことを示す用語なのでしょうか。素人の一般的な英語の語感だと、炉心が溶融するのは 「メルト」で、完全に溶融しきってしまうのが「メルトダウン」なのではないかという気がします。専門用語・学術用語としてはどうなのですか。

A1.メルトダウンと炉心溶融は同じものを指していると考えられます.ただし,メルトダウンという語句自体が,あまり正式な用語ではありません。

A  *nuclear meltdown* is an informal term for a severe nuclear reactor accident that results in core damage from overheating.

"メルトダウンは、過酷な原子炉の事故の結果、過熱により炉心が損傷することを指す正式でない用語である。"

http://en.wikipedia.org/wiki/Nuclear_meltdown)

上記の説明より、メルトダウンは過熱による炉心の損傷の正式でない用語であることが分かります。正式ではないにも関わらず、この用語はチェルノブイル事故で広く使われ、一般に炉心が溶融することを指すと認識されるようになりました。炉心溶融はMeltdownという単語を日本語に訳したものですので、同じものを指していると考えられます。

A2. 補足すると、一般に、「炉心溶融」とは、原子炉の炉心の冷却が不十分な状態が続き、あるいは炉心の異常な出力上昇により、炉心温度が上昇し、燃料溶融に至ることであり、燃料被覆管が損傷する「炉心損傷」に含まれる言葉として使われます。

 

5. 原発の稼働状況等について

Q5-4. 福島第二の状況も気になります。冷却が十分でないのは同じと思いますが、第一と同様の対応が必要でしょうか。[3/13-13:00]

A. 気になりますが、3/13 13:00現在、周辺の放射線レベルは正常値です。福島第二原子力発電所の排気筒からは、放射性物質は放出されていません。

[追記]3/14の18時ごろに第2原発の1・2号機は冷温停止したと発表されています。

 

Q5-8. 福島第一および第二原発のことが大きく報道されていますが、女川や東海村をはじめとする近隣の他の原発はどのような状況にあるのでしょうか。安全に停止しているのなら、そのことを知らせてほしいです。[3/15-21:00]

東北・関東周辺の原発(福島第一・第二原発以外)の状況:女川,泊,柏崎刈羽,浜岡は問題なし。東海第二(茨城県)は非常用電源で炉心冷却中、現時点では冷却能力維持。核燃料サイクル施設(青森県)は異常なし。[ただし、この項執筆時点のことです。最新の情報は必ずそれぞれの情報サイトでご確認下さい]

以下に、個別の発電所について現在の状況を述べます。

今回の地震による大きな揺れや津波の被害を直接的に受けた地域(関東・東北地方)周辺の原子力発電所の現状(福島第一および第二原子力発電所以外)は、3月14日17:00現在、下記の通りです。

※注釈:以下において、「冷温停止」とは、原子炉内の燃料の核分裂停止に成功し、かつ冷却能力を十分維持した上で、冷却水の温度が100度未満,原子炉圧力が十分低い値で安定している状態のことを指します。

 

日本原子力発電・東海第二原子力発電所(茨城県東海村)=全1基,現在冷却中

地震により自動停止(11日)。現在、炉心冷却作業中。現在のところ冷却能力は維持。

http://www.japc.co.jp/pis/tokai/unten.htm

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110314ddm003040097000c.html

 

東北電力・女川原子力発電所(宮城県女川町)=全3基,いずれも安全に冷温停止

1,3号機→地震により自動停止(11日)。その後、冷温停止状態。

2号機→地震当時、定期検査のため、運転していなかった。冷温停止状態。

http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/onagawa/hd.html

 

北海道電力・泊原子力発電所(北海道泊村)=全3基,いずれも問題なし

1,2号機→地震による影響なし。通常どおり運転中。

3号機→地震による影響なし。現在、定期検査後の調整運転中。

http://www.hepco.co.jp/ato_env_ene/atomic/atomic.html

 

東京電力・柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市・刈羽村)=全7基,いずれも問題なし

2,3,4号機→地震当時、定期検査のため運転していなかった。

1,5,6,7号機→地震当時は通常の運転中だった。地震後も正常に運転中。

http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/index-j.html

 

中部電力・浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)=全3基,いずれも問題なし

3号機→地震当時、定期検査のため運転していなかった。

4,5号機→地震当時は通常運転中だった。地震後も正常に運転中。

http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_data/index.html?cid=ul_me

 

また、それ以外の地域に立地している原子力発電所の状況も参考のためにまとめておきます。

http://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/hama_data/index.html?cid=ul_me

 

日本原子力発電・敦賀原子力発電(福井県敦賀市)=全2基,いずれも問題なし

1号機→定期検査により停止中。

2号機→通常の運転中。

http://www.japc.co.jp/pis/tsuruga/unten.htm

 

関西電力・美浜原子力発電所(福井県美浜町)=全3基,いずれも問題なし

1号機→定期検査により停止中。

2,3号機→通常の運転中。

http://www.kepco.co.jp/localinfo/live/n_unten/unten_10.htm

 

関西電力・高浜原子力発電所(福井県高浜町)=全4基,いずれも問題なし

1号機→定期検査により停止中。

2,3,4号機→通常の運転中。

http://www.kepco.co.jp/localinfo/live/n_unten/unten_10.htm

 

関西電力・大飯原子力発電所(福井県大飯町)=全4基,いずれも問題なし

1号機→地震による影響なし。現在、定期検査後の調整運転中。

2,3,4号機→通常の運転中。http://www.kepco.co.jp/localinfo/live/n_unten/unten_10.htm

 

中国電力・島根原子力発電所(島根県松江市)=全2基,いずれも問題なし

1号機→定期検査により停止中。

2号機→通常の運転中。

http://www.energia.co.jp/atom/atom5.html

 

四国電力・伊方原子力発電所(愛媛県伊方町)=全3基,いずれも問題なし

1,2,3号機→通常の運転中。

http://www.yonden.co.jp/energy/atom/ikata/page_03.html

 

九州電力・玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)=全4基,いずれも問題なし

1,4号機→定期検査により停止中。

2,3号機→通常の運転中。

http://www.kyuden.co.jp/nuclear_index.html

 

九州電力・川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)=全2基,いずれも問題なし

1,2号機→通常の運転中。

http://www.kyuden.co.jp/nuclear_index.html

 

なお、青森県六ケ所村に立地している核燃料サイクル関連施設の現状は、下記の通りとなっています。(3月14日17:00現在)

・再処理工場:外部電源および非常用電源により、全ての安全上重要な機器が作動中。設備は点検済みで異常なし。

・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター:外部電源および非常用電源により、全ての安全上重要な機器が作動中。設備は点検済みで異常なし。

・ウラン濃縮工場:非常用電源で対応中。異常なし。

http://www.jnfl.co.jp/event/110311-earthquake.html

 

6. その他(リスクコミュニケーション等)

Q6-1. 被災された方の発言をテレビで聞きましたが「避難しろと言われるなら避難するのは仕方ないが、きちんと説明を受けて納得した上で避難したい」とおっしゃっていました。もっともなご意見だと思いました。何が起きているのか、何がどう危ないのか、避難の目的は何を回避するためなのか(どのような危険や健康被害が予測されるのか)等の点について、情報が足りないように思います。[3/16-13:00]

A. 福島第一原発では通常よりも高い放射線量が確認されており、健康に影響を与えるような被曝を避けるために避難が求められています。ただし、適切な避難を行えば、現状の報告(3/14,10時現在)から予測される放射線の量は健康被害につながる量ではないと考えられます。

 

以下に少し詳細に記載します。

<避難範囲と対策>

原子力発電所から避難する範囲はIAEA(国際原子力機関)が示しています.範囲は2段階が考えられています。

①第一段階:発生は稀だが,早期の大規模放出に備えて,放出点から2~3キロメートル内の範囲

②第二段階:放出まで時間があるが,後期の大規模放出に備えて,範囲は約10キロメートル

放射線は透過力がありますが,距離が離れれば急激に弱くなります(距離の2乗に反比例)。また、コンクリートなどの壁があれば,大きく弱める事が可能です。

(近畿中央胸部疾患センター参照:http://www.hosp.go.jp/~kch/kakubusho/houshasenka/hibaku.html

放射性物質による被曝(放射線を出す物質(=放射性物質)が固定されている状態ではなく、それ自体が動く環境での被曝)は、風にのって放射性物質が飛散することもあるため遠くに届く場合もありますが。

それでも距離をとることで放射性物質を薄めることにもつながります。また、放射性物質は体内に取り込んだり、体表面に付着させて放置したりしなければ、一般に被曝の量は少ないです。そのため,外気との接触を避けて屋内に留まることは良い対処方法になります。

<避難範囲に関する考え方>

最初の避難に関しては、本来ならまだ第一段階の2,3キロで避難を留めるという選択肢もありえたと思いますが、今回は福島第一原子力発電所から半径20キロメートルまで避難勧告が出ました。地震や津波等の被害とも重なっており、また、今回の事故においては原子炉内部の状況が不透明であり、政府・東京電力もその後何が起きるのかを予測することが難しい状態であったため、余裕を見ての判断だと思います。

ただし、大勢が一度に移動してパニックが起こる等の可能性もあったので、難しい判断であったと思います。

既に大部分の避難が完了しているのは、冷静な対応をしてくださった住民の方々、迅速な対応をしてくださった隊員の方々の賜物です。今後とも政府や自治体の指示に従って、迅速で冷静な行動をして頂けることが、被害を最小限に食い止めて健康被害を出さない、最も有効な対応であると考えられます。[注:3/16 03:00現在は20km圏内が避難指示、30km圏内が屋内退避]

<放射線による健康被害>

最後に、一般の方への健康被害についてですが、政府や地方自治体からの避難等の勧告・指示に従う限り、ほとんどないと考えられます。一つ基準となるのは100ミリシーベルト(mSv)です。100ミリシーベルト以下なら、臨床影響(実際的な影響)は見られていません。それ以下の場合は「少量なので,健康に影響が出る放射線の量ではない」という説明が、最も適切であると考えます。

(例えば,http://www.enecho.meti.go.jp/genshi-az/ray/ray_type/ray_type.htmlなどを参照)

【4/14追記】3/15の本稿作成時点以降も、長期に渡って放射線影響が継続していることにより、事態は確定的影響(急性的な影響)だけではなく、確率的影響(長期的・晩発的な影響)をより重視する必要が生じています。医学関係者の最新の指示や避難に関わる政府規準等について、最新の情報を入手するようにお願い致します。また、より新しいSMCの専門家コメント等もご参照下さい。

 

[SMC注:以上は原子力工学関係者によるコメントです。医学者はまた別の観点を持っていることがあります。最新の記事をご覧下さい。]

 

【注記】

 このページは、次の様なプロセスで作製されています:

1) もともとは、東京大学理学系研究科の早野龍五教授(@hayano)が、ツイッター上で一般の方から寄せられた質問に回答した内容(下記のツイッターまとめ)を発端にしています。

2) その記録をもとに、3/14早朝時点で、有志がツイッターに馴染みがない人にも読みやすいように編集してくださいました。

3) その後も、「東大原子力系卒業生および有志協力チーム」の匿名学生たちが、Twitterの#nuinfo で議論しつつ、Q&Aをとりまとめています。

 このチームの編集方針はコチラです。

4) (3)の結果をSMCで受け取った後、さまざまな意見を持つ研究者の方々からのコメントを入れつつ適宜更新しています。

 上記の様な経緯によるため、また事態の推移を反映して、当初の早野教授の直接の回答から細部が変わっている答えもありますので御了承下さい。

 私たちSMCの目的は、「(1)専門家の議論の枠組み (2)メディアの議論の枠組み そして(3)一般の人々の議論」が機能するための情報を提供することにあります。本来は、実名での研究者・専門家コメントを頂いておりますが、今回は状況が極めて流動的なため、このような例外的な形式をとっております。

 以上、どうぞご理解頂けますよう、お願い申し上げます。

 

【注記】

・Q&Aという形式上、一部言葉遣いを変更し、内容をまとめています。元の発言に関しては、末尾リンクから御確認下さい。

・また、もとのツイートに関しても、早野教授は発言時点で入手できる情報から、最大限の回答をしてくださっていることを御理解ください。

・Special Thanks! :科学技術社会論、科学哲学、科学コミュニケーションの研究者・実践者有志: @r_shineha @hal9000jp @Lezy_Flaxeu

 

 

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専門家によるこの記事へのコメント

  1. 山田 政志

    和歌山県白浜でダイビングサービスの仕事をしています
    海水(最大水深30メートル)と原発の因果関係についてお聞きしたいのですが
     海水の中に何かが溶け込んでいるのか、更に原発の発生地点からの距離に関しても、海水に溶け込む物質というものがあるのかあまりニュースでは報道されていないものですから、ダイビングとの関係是非お聞きしたいです。
    和歌山県白浜町の山田政志
    宜しくお願い致します

  2. まきお

    「ヨウ素131は重い元素なので、あまり遠くまで飛びません」
    という記述が消えていますが、なぜですか?

  3. baby

    調査は何故原発の北ばかりでやるのか??

    福島原子力発電所の
    北3km 双葉厚生病院
    西北西 福島県川俣町原乳、ヨウ素131
    西北西に約40キロ 土壌調査

    であり総て「北」を示しています。
    以下の12日→19日→22日は同じ現象と思います。

    北より南の風ですので青森より大阪の方が空間放射線量率は高い値を示しています。原発の南側で調査すれば北側の10倍の値を示すと思います。

    **************
    22日
    【放射能漏れ、土壌調査】
    文部科学省が実施した土壌モニタリングの調査結果で、原発から西北西に約40キロの地点の土壌から放射性ヨウ素が1キログラムあたり4万3000ベクレルを記録した。

    19日
    【47キロ離れた福島県川俣町の原乳から、ヨウ素131】
    厚生労働省は、直ちに健康に影響を及ぼす値ではないとして、冷静な対応を求めています。18日までの3日間に行われた福島県川俣町産の原乳の検査で、3つのサンプルすべて から放射性ヨウ素131という物質が、食品衛生法の暫定基準値である300ベクレルのおよそ3倍から5倍に当たる932ベクレルから1510ベクレル検出されたということ です。

    12日
    【双葉厚生病院の3人、「除染」後も高い放射線量】
    12日に水素爆発が起きた東京電力福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町、双葉町)から3キロ圏内にある双葉厚生病院の関係者3人が、同日に放射性物質を洗い流す「除 染」後の検査でも高い放射線量の値を示したため、第2次被曝医療機関に搬送されていたことがわかった。

  4. まきお

    返信の意図が不明です。
    質問を言い換えると「なぜ以前はヨウ素はあまり遠くまで飛ばないと書いてあったのですか」になります。

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